代表選挙に立候補している玉木雄一郎候補と前原誠司候補(届出順)は21日、国会内で共同記者会見に臨んだ。
玉木候補は「この代表選挙を、国民民主党の結党の理念を確認するものにしたい。私たちは『対決より解決』を貫き、国民民主党を国民民主党として強く大きくしていきたい。過去を振り返ると、選挙のたびに政策や理念を脇に置いて『大きな塊』論に走り、それが野党に対する政治不信を招いてきた。こうした反省に基づいて覚悟を決めた仲間と結党したのが国民民主党だ。我々の思いや覚悟に共感してくれた多くの支援者、党員サポーターの期待を裏切らないためにも、国民民主党を前に進めたい。引き続き、政策実現、政策先導にこだわる国民民主党スピリッツを貫きながら、国民にお約束した政策を一つでも実現できるように全力で取り組んでいく」と訴えた。
前原候補は「私は国民民主党のビジネスモデルを変えたい。『対決より解決』という言葉は非常に素晴らしい。しかし、自民党と公明党が多数を握る状態では、基本的に他の野党の協力は必要ない。今のビジネスモデルだと、結果として野党分断が起こると思っている。非自民・非共産、政策本意。原発の安全利用を進め、憲法改正も実現させ、防衛力強化を必ず進める。そういう大前提の中で野党と協力をして与党と対峙し、政権交代を目指すことが大事だ。日本の競争力は落ち続け、稼げる企業は少なくなり、30年間給料が上がらない。そういう状況を作ったのは大半が自民党の政治だ。誰もがチャンスが与えられる社会を作っていきたい」と訴えた。
新代表は、9月2日(土)に開催される臨時党大会で選出される。